本日は、10月23日(日)に行われた「第三回 一四五挺進隊教練会」の模様について
お伝えする!
「歩兵操典」を参考に、旧日本軍の兵の基本姿勢から執銃動作、将校の操刀法まで、画像にて
説明していくので、皇軍の方は、練度向上への一助として、参考にしていただきたい。
尚、説明している私自身、皇軍軍装歴が、一年未満と大変短い為、間違った表記等おみぐるしい
点が、ございます。誤記などございましたなら、ご連絡いただけるとありがたいと思っております。

本会合のメンバーは、特別軍事教官に、千葉の「萌兵團幹部教育隊」より、てつ@中尉。
訓練教官に、佐一少尉。訓練兵は、タカタ伍長、伊藤一等兵、飛鳥一等兵。以上の5名
にて、行われた~ッ!

佐一少尉より、始めの挨拶。集まりの悪さに、おしかりを受ける。

はるばる千葉からお越しいただいた、てつ@中尉よりの挨拶。本日の訓練についての訓示を賜る。
御殿場のコンバットでは、個人的にも大変お世話になりました。てつ@中尉は、日々、皇軍の
教練活動をしておられ、「皇軍に、この人あり」と言われる漢の中の漢であります。
このお二人から、ほとんどマンツーマンで、教練を賜るというのは、なんという贅沢でありま
しょうか。至福のひと時であります!
「不動の姿勢」「キヲツケッ!」の号令で、この姿勢をとる。全ての動作の基本であるが、実は、この姿勢が、
一番重要で、一番辛い姿勢なのである。
ほとんどの場合、この姿勢で立つ事となるが、不動の姿勢というからには、周りがどんな状況
であろうとも(隣の兵隊が、ビンタされていたとしても)この姿勢を崩しては、ならない。
「恐れ多くも天皇陛下の栄えある帝国軍人である。」という事を自覚し、「身も心も形も動かない。」
事が、重要である。
立っているだけで、「ラオウのような敵を威圧する覇気」が、出ていなければならないのだ。
背筋をピンと伸ばし、両肩は少し後ろに引き、軽く下げる。腕は、自然に降ろし、手の指を全部伸ばして
そろえ、中指を軍跨の縫い目に合わせる。踵は、一線上に揃え、つま先を60度に開く。
そして、ここがキモになるのだが、頭部が、足の中心にくるように、「上体を軽く前へ傾ける」のだ。
両踵を上に持ち上げて、戻した時の姿勢がそれに当たるので、繰り返して身に付けると良いだろう。
口は閉じ、目を見開き、前方を見据える。右手は、手首を曲げ下帯の下あたりを親指と人差し指の
間におく。他の指は、揃えて軽く伸ばす。
銃口と体との間の距離は、こぶし一つ分開ける。その結果として、足のつま先と銃との距離が、こぶし
一つ分開いていれば、正しい姿勢である。銃は、勿論、垂直でなければならない。
号令について動作は、機敏に行う!動作の一挙手一投足にいたるまで、両教官殿より、厳しい
チェックが入る。てつ@中尉どのの教え方は、まさに「言ってみて、やってみせて、やらせてみせて、
ほめてやらねば・・」である。すごい方です。
「カシラ中」2動作。この号令がかかっている時以外は、不動の姿勢である。「小隊長殿にカシラ中!」等、
号令がかかったら、小隊長殿へ向け、機敏に首を振り、頭向ける。小隊長殿が、自分の
正面におられる場合は、軽くあごを上げる。(頭を動かしましたという動作が、伝わるように
おおげさに動かす事。)「ナオレ!」で、不動の姿勢へ、機敏に戻す事。(尚、号令をかける
分隊長は、捧銃を行う事。)
「右向ケ右」2動作。「右向ケェ~」で、右方向に向く事を認識し、「右ッ!」で、動作する。
①で、銃を握った手を腰骨のあたりに引き付け、同時に、右足と左つま先を軽く浮かし、「左踵」
を中心に、90度回転する。
②で、銃を機敏に降ろし、不動の姿勢をとる。
「左踵」を中心にコンパスのようにクルッとまわる事が、重要で、腰を回したり、足を曲げたり
と不動の姿勢を崩すような動作は、してはならない。銃は、腰にひきつけてしっかり保持して
いないと回転の時、銃が振られて、バランスを崩す原因となる。「左向ケ左」も同様。
「後右」(マワレミギ)4動作。「マワ~レェ~」で、マワレ右である事を認識し、「右ッ!」で、動作する。
まわり方は、小学校で覚えた要領である。
①で、銃を握った手を腰骨のあたりに引き付け、同時に、右足をそのままの角度で、後ろにずらす。
右つま先が、左踵の所にくるようにする。
②で、右足と左つま先を軽く浮かし、「左踵」を中心に、180度回転する。
③で、右足をそのままの角度で、後方に引き付ける。両踵は、揃っていなければならない。
④で、銃を機敏に降ろし、不動の姿勢をとる。
「捧銃」(ササゲツツ)は、2動作。
①で、銃を真直ぐに立て、体にひきつけるように構える。銃(以下、三八式歩兵銃殿の場合で、
説明を行う)は、右手で、銃の下帯の下をしっかり握り込む。この時、負革を一緒に握りこんでは、
いけない。左手は、照尺下のくぼみに、親指を当て構える。
②で、捧げ銃をする相手に顔を(なるべくおおげさに振って)向ける。相手が、正面におられる
場合は、あごを上げる。
「担銃」(ニナエツツ)は、4動作。
①で、銃の機関部が、右になるように持ち上げる。右手は、下帯の下あたり。左手は、照尺
の下あたりを握る。尚、一連の動作は、最終的に担ぐ位置のライン上(腕の付け根のあたり)
で行う。

②で、銃の機関部が、ナナメ45度になるようにひねり、右手をピンと伸ばして、ストック
の下に持ってくる。この時、人差し指と中指の間に、床尾踵(ストック下部の上側の角)をおく。

③で、右腕を(銃を持ち上げるように)曲げながら銃を傾け、肩(腕の付け根あたり)につける。
(実際には、ぶつける感じ。)この時、それまで照尺の下を握っていた左手をピンと開いて、
槓桿(ボルトハンドル)のあたりまで、すべらせるように降ろす。

④で、左手を(風をきるように)すばやく降ろす。前から見て、銃は、垂直である事。
「着剣」(ツケケン)。攻撃の準備であるから、素早く行えるようにする。
「脱剣」(トレケン)。攻撃終了後の動作であるから、確実に行う。
「行進」「前へ~ススメッ!」で、(「前へ~1・2・3・4の4秒で、担銃を完了する事。)
左足から踏み出す。(左手は、当然後ろ。)足を上げる高さは、20cm。歩幅は、
75cm間隔。正しく歩調をとる事。
手は、真直ぐにピンと伸ばし、前45度、後ろ15度に振る。指は、全部揃えてピンと伸ばす。
銃は、左右に振れたり、下がってきたり等、「残念なシナ兵」のようにならないよう、
脇を締め、しっかりと保持する
「ぜんた~い トマレッ!(いっちにっ!)」という感じで、停止するが、停止状態は、
不動の姿勢。当然、つま先は、不動の姿勢と同じ60度に、開いている状態でなければ
ならない。
「叉銃」(サジュウ)。銃の槊杖(サクジョウ)を組み合わせて銃を立てる。着剣している場合は、
銃剣の鍔(ツバ)の下部(曲がっている部分)を組み合わせる。構築した叉銃に、軍旗を
立てかける場合もある。
「クメツツ」の合図で、前列の2名が、槊杖を組み、その後、後ろの1名が、槊杖を
差し込む。出来上がったら、不動の姿勢をとる。

「トケツツ」の合図で、組銃とは、逆の順序で解体する。
この訓練をしていると、丘の上が何やら騒がしく・・・?

卑怯な米兵一味に、不意打ちを受けたのだ^^;

タカタ伍長の「着剣!」の合図で、すばやく着剣!米兵を一蹴する。訓練の成果だ。

この小ネタだけの為に集まったらしい・・・。暇なヤツラめ!良く見てみると、我が軍の
神谷大尉と小椋一等兵の姿も!キサマラ教練に参加して下さいw

そして・・・さっさと帰って行った^^;

その後、部隊演習などを行う。「第一分隊を30m先の位置に、移動させよ!」「復唱!第一分隊は、
これより30m先の位置に移動します!」「分隊集マレ!」

「小隊長殿に対し、カシラー中!ナオレェ!」「第一分隊、総員4名、現在員4名!番号!」
「1!」「2!」「3!」「列外1!異常なく終了!終わりましたッ!」「ヨシッ!」

午後は、士官訓練を行った。時間が、もったいないので、兵装備に略刀帯を付けて訓練した。
「基本姿勢」立ち方は、兵と同じである。軍刀は、略刀帯で、ぶら下がっているだけなので、ぶらぶら
しないよう、左手で鞘を保持する。
「抜刀」(バットウ)。左手で、刀身が、上向きになるように、軍刀を返した後、鯉口(コイクチ)を保持し、
刀身留めが、駐爪(チュウハ)式の場合は、釦を押し、駐爪をはずす。革バンド式や革鞘の略式軍刀
の場合は、革バンドの釦を外す。

刀を右ナナメ上に、一気に引き抜く。

その後、親指、人差し指、中指の3本で、軍刀を保持する。軍刀の峰を肩の付け根に当て、
真直ぐ立てる。右手は、腰骨のあたり。この姿勢が、抜刀後の基本姿勢となる。
「休め」右肩に当てた刃の位置は、そのままで、右手を股間の辺りにずらし、左手を右手の下に添える。
足は、兵の休めと同じ。
下士官の「捧刀」下士官兵が、士官以上に対し行う敬礼である。「ササ~ゲ~」で、捧刀である事を認識し、「トウ」で、
この姿勢をとる。軍刀の位置は、口から鍔(ツバ)までが、10cmとなるように構える。刃を左向き
にして、真直ぐにたてる。
将校の「捧刀」士官が、上官や軍旗などに対して行う「捧刀」(将校の刀の礼)は、2動作。「ササ~ゲ~」で、
下士官の捧刀の姿勢となり

「トウ」で、刀を右ナナメ下に出す。刃は、前向きである。
「納刀」(オサメトウ)は、2動作。①で、下士官の捧刀を行い、②で、刀を鞘に納める。

「叉銃」のおさらい。

「脱剣」のおさらい。
一年後・・・・

(想像図)

「こいつは、どえらいシミュレーション♪」
「突撃」着剣し、様子をうかがっているところ。分隊長は、刀を振り上げ「目標!前方50mの草むらッ!」
などと目標を伝える。

分隊長は、刀を振り降ろし、「突撃ッ!ススメッ」などと叫ぶ。兵は、右手で、銃の照尺の後ろ
あたりを持ち、前かがみで、走り出す。

「突っ込め~ッ!」で、分隊長は、刀の先を目標に向ける。兵は、銃を両手保持に変え、
「ワァ~!」とか「天皇陛下万歳!」などと大声を出して突進し、銃剣を敵兵に、突き刺す。

最後に、小島少尉、てつ@中尉より、講評。本日の教練は、非常に大なる成果を持って終了したとの
あたたかいお言葉を賜る。

以上をもって、報告を終わる。非常に、楽しい濃密な一日でした。遠路はるばる千葉より
お越しいただいたてつ@中尉殿のご厚意に、恥じぬ部隊行動が行えるよう、一四五挺進隊一同
精進してまいりたいと思います。
最後になりますが、てつ@中尉殿、佐一少尉殿、動画撮影にご協力いただいた片岡上等兵殿、
神谷大尉殿、米軍のみなさん。本当にありがとうございました!
[参考資料]
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